犬や猫の歯石は放置して大丈夫!?人と同じように定期的なケアが大切です!

今年も、11月に入りだいぶ寒くなってきました。
秋をあまり感じられずにあっというまに、冬が来ちゃいましたね。

今回は、5歳のわんちゃんの歯の相談のお話です。
歯石が重度に付着しており歯茎が腫れて赤く充血していました。
歯磨きは、毎日しているということでしたが、それにしては歯垢と歯石がだいぶついています。当院でオーナー様にやってもらっている歯みがきの方法とはだいぶ違う方法でやっていることがわかりました。
まずは、歯のクリーニングと歯のコンディションを確認させていただくために、歯石取りを薦めました。
歯石取り当日、全身麻酔後、特殊なライトで歯垢や歯石の状態を確認します。


歯垢歯石を除去したら、歯科レントゲンと目視で歯科検診を行い、現状の歯の状態を細かくチェックしていきます。


最後に歯周ポケット(歯茎の中)の歯石を取った後に、研磨剤をつけて歯の表面をツルツルに磨きます。検査ライトで取り残しを最終確認して終了です。

 

きれいな状態になりました。
歯茎の赤みは、歯垢&歯石も取れたので時間とともにだんだんと落ち着いてきます。

お帰りの際に、今後の歯みがきの仕方やその他のデンタルケアの方法などを麻酔後の話とともに詳しく説明しています。犬や猫の歯みがきの方法や商品にはいろいろな情報が錯誤しているので今現在のベストな方法を丁寧に説明するようにしております。

口の中の疾患は、食欲も元気もあるため歯垢&歯石がついているのは気になるけど、まだうちの子は食欲もあるし元気だから大丈夫と、なぁなぁになっている場合は意外と多いです。

自分の歯にこれだけ歯石がついていたら?歯茎に赤みがあったらどうするかを考えてみてください。

歯が欠けた、折れたで様子を見ましょうと言われるケースも多いです、すぐに相談していただくと、将来的なトラブルを予防できるケースも意外と多いです。
歯の中の状態は、デンタルレントゲン検査でしか確認できないため全身麻酔が必要です。なるべく早めの段階で状態を把握して対策してあげないと、病態が進行してしまい気付いた時には歯を抜くしか方法がなくなってしまう場合が多いのです。

少し早めの歯科相談や歯石とり、歯みがきの習慣化を心がけてあげることで歯を抜かないで済むことができます。犬や猫の口の中の相談は少し早めを心がけてあげましょう。

●こんな症状が見られたら、すぐにご相談・ご来院ください。
□よだれが多い、口の中がネバネバしている
□口の中が臭い
□歯石がついている
□歯茎が赤い
□口の中が出血している
□最近、歯が伸びたきがする
□歯がぐらついている
□食欲がおちてきた
□硬いものを噛まなくなった(食べなくなった)
□口を触ると嫌がるようになった

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