新しい生体情報モニタと血圧計が導入されました。

麻酔や緊急時により詳しく状態を把握できるように、生体情報モニタを導入しました。
今回導入した装置はフクダエム・イー工業のバイオスコープAM130Fというフルスペックの生体情報モニタです。

麻酔や緊急時には下の項目を測定しながら動物の状態を確認しています。
 1.心電図(ECG)
 2.末消動脈血酸素飽和度(SpO2):(透過式・反射式
 3.観血的血圧測定
 4.非観血的血圧測定
 5.体温
 6.終末呼気二酸化炭素分圧(EtCO2)
 7.カプノグラム
 8.麻酔ガス濃度
 9.吸入酸素濃度
10.換気量
黒:以前より測定できたもの 緑:別の装置で測定してたもの
赤:新しく測定できるようになったもの

1〜4は循環器系、6〜10は呼吸器系を主にみています。今回の装置は、特に呼吸器系の状態や麻酔器の状態をより詳しく見れるようになりました。麻酔時のモニタリングとしては最低でも5つの項目はモニタできれば望ましいと言われていますが、この装置は最大で10項目測定できる生体情報モニタです。
麻酔記録の管理システムも同時に導入していますので、麻酔カルテも簡単に確認できるようになっています。同じような状態の子の手術をするときや、以前手術した時の麻酔の状態はどうだったか?を全て記録として保存でき確認できますので、より精度の高い麻酔法を実施できるようになるためとても心強いです。


旧装置は、引退せずに集中治療室や入院室で重症患者用の生体情報モニタとして使用していきます。以前は、手術の時に移動したりと大変でしたが、これからは専用で生体情報モニタと入院監視カメラで常時確認できるようになります。お預かりもより安全にできるようになります。

そして、スタッフからの要望で新しい血圧計も導入しています。
こちらは、診察室で使用してますので、目にする機会も多いかと思います。今まで使っていた血圧計もサブ機として血圧測定が重なった時に使用しています。

血圧は心臓病や腎臓病などを早期発見したり、現在の病態を知ることのできる痛みのない検査です。診察の時にお声がけいただければいつでも測定しますのでお気軽にスタッフにお声がけください。